乳幼児からの自然あそびの効果
乳幼児からの自然あそびは、健全な脳の発達と丈夫な体と心をはぐくみます
1.脳機能を健全に発達させます。
人工物と自然を比べると、自然の刺激のほうが微細なで複雑です。
自然物は一つとして同じものはなく、常に変化しています。
現代社会では、意識しなければ、テレビやDVD、
室内での決まったあそびに偏ってしまいがちです。
特に乳幼児期の脳の発達には、人工の刺激に偏らない
さまざまな刺激を体験することが脳を健全に発達させます。
2.「快」・「不快」の両方の体験が、「ちょうどいい」という感覚を育てます。
近年の医学・脳科学の視点からの研究により、
情動(恐怖、怒り、嫌悪、驚き、喜び、悲しみなど)は、
5歳くらいまでにその原型が形成されると考えられています。
情動は、外界との接触を通して「快」「不快」など
様々な刺激を体験する中で育っていきます。
情動の健全な発達には、快適な室内にいるだけではなく、
積極的に外に出て、ざらざら、でこぼこ、ぬるぬる、暑い、寒い、
濡れるといったさまざまな感覚を体験することが大切です。
また、両極を体験することによって、真ん中の
「快適=ちょうどよい」という感覚も理解できます。
3.健康な体と心をはぐくみます。
近年問題になっている生活の乱れは、「夜ふかし」で成長を促す
ホルモンの分泌が抑制されたり、朝食の欠食により体温が上昇せず
集中力が働かないなど、子どもたちの脳や体の発達に影響があるとされています。
日中、太陽にあたると体内にある明暗のリズム(サーカディアンリズム)が整い、
夜熟眠できるようになります。人間は寝ている間に自律神経の働きで
体内リズムが整えられるため、心も体も脳も健全に育まれます。
関連する文献のURL
■乳幼児期の健全な脳の発達には、さまざまな刺激、訓練が必要。
http://www8.cao.go.jp/shoushi/kizuna/kaigi/pdf/s2-3.pdf
■幼少期における自然体験活動の必要性と効果について考える[シンポジウム・報告]
http://www.cone.jp/html/special/yosyo_sympo2007/3.html
■幼児期に豊富な自然体験活動をした子どもは生活習慣が身についている
http://www.niye.go.jp/resreport_pdf/kiyo507.pdf
■人間形成の基礎を培う乳幼児期(P2~5を参考にしてください)
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/gijiroku/7syoga_tosin1.pdf
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